MODE JAPAN Blog

IoTを活用したデジタルトランスフォーメーションのための情報、開発の現場から技術的な情報や取り組みについてお届けします。

MODEのアメリカオフィス研修

はじめまして、MODE新人エンジニアの松下と申します。
今回はアメリカオフィスで研修を行ってきた時のお話しをします。

MODEは日米の二拠点で開発を行なっており、新たにジョインした日本のメンバーは入社一ヶ月後にアメリカオフィスへ2週間ほど研修として赴きます。 研修とは言ってもトレーニングを受けるわけではなく、拠点を跨いだチームビルディングの一環として一緒に仕事をする関係を築くことを主眼としています。
我々のオフィスは拠点間が据え置きのモニタとGoogle Hangoutで常時接続されておりコミュニケーションが取れる形になってはいますが、時差と言語の違いのある中、私のような新規メンバーがインターネットを隔てて自分のことを伝えたり、相手のことを知ったりするのはなかなかハードルが高いことは事実です。 そこで同じ場所で一緒に職場で時間を過ごす体験を通じて互いの担当領域や得意なこと、人となりを把握し合える場としてこの研修が設けられています。

またソフトウェア開発の世界では英語が標準ですから、ネイティヴスピーカーたちに常時囲まれて職場生活と日常生活送れるこの2週間は、日本人エンジニアとしては絶好の英語学習機会と言えるでしょう。

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MODEアメリカオフィスの外観

何をしてきたか

アメリカオフィス訪問が有意義になるよう、渡米するメンバーには従前に「具体的に何をやってくるかを決めるタスク」がアサインされ、策定した内容についてレビューを受けます。
対面でアメリカのメンバーと話せる折角の機会ですので、私は5点ほどトピックを持って渡米しディスカッションをすることになりました。 ビジネス要求から見えてきた追加機能案について3点、インフラストラクチャの改善提案についてが2点です。

追加機能案3点はいずれも元々担当していたタスクに関連するもので、ビジネスサイドから私に託された内容です。 託された時点では漠然とした部分が残っていましたので、アメリカのメンバーと議論して具体化していくプロセスを担いました。

一方でインフラストラクチャの改善提案2点については、日々仕事をする中で目についたものを入社直後よりメモしていましたので、それをアメリカオフィスにいるCTOと直接議論できる機会を個人的に伺っていたものとなります。

というわけでアメリカではコードを一行も書いていません。
議論が適切に進むよう、知見のある人から助けてもらいつつアジェンダを作り、議論に関係するアメリカのメンバー (これが入社直後は分からない) のスケジュールを抑え、最終的に議事録をまとめる、と言ったものが主な仕事内容でした。 ペアプロでもなければコードは日本でも書けますからね。

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MODEアメリカオフィス内の様子

どうだったか

目に見える変化としてはまず、呼ばれ方が変わりました。
当初アメリカのメンバーは日本の慣習を尊重してlast nameにさん付けで呼んでくれていたのですが、この研修の中でアメリカ的にfirst nameで呼ばれるようになりました。 「で?」と思われる方もいるかも知れませんが、これをもって自分はstrangerではなくなったのだなという実感があります。 呼ぶ側にとっても、呼ばれる側にとっても、呼称は対話の心理に強く関わるものと思います。

続いて、インフラストラクチャに対して提言のできるエンジニアとして認識してもらえたというのがあります。
こちらは360度評価のポジティブフィードバックとして書いてもらえたことで実感しました。 MODEでは大部分のインフラストラクチャは現在はアメリカ側の分担範囲なので、日本のメンバーは自発的なアクションをしなければ「自分はこんなふうにインフラストラクチャにも関われる」というのを仕事の中で見せにくいです。 前述のようにこの研修でインフラストラクチャに提言する機会を得られましたので、自分のエンジニアとしてのキャラクターを伝えることができたと思っています。

対面での会話はやはり強力でした。 Hangoutでもやり取りできるとは言え情報量は落ちますし、音質の劣化も免れません。 英語が得意なメンバーならともかく、私のようにそうでない場合はリスニングの難易度が上がりますし、ふと横にいるメンバーに「ちょっと教えて」と聞くハードルも高くなります。 これらは頭で理解はしていましたが、実際にアメリカオフィスへ赴いてみたことで実体験として感じました。

なおMODEではオフィスに来て仕事をすることを重視しているので、リモートだけで完結させないこうした取り組みはその理念にも適っていると思います。 家庭の事情等でリモートワークをすることは強く尊重されていますし、私も時折家から会議に参加してはいるものの、あくまで副次的な位置づけです*1

今後の日米インタラクション

アメリカオフィス訪問をこうした研修だけに留めず、より活発にしていこうという話が社内で持ち上がっています。
とりわけ設計のように開発の方向性を決めるフェーズにおいてはすり合わせが重要となりますので、そういったタイミングが適切と思われます。 昨今はリモートワークに役立つツールがありますが、我々のように言語と時差の課題がプラスされると対面よりもどうしても効率が落ちてしまう場面があります。 別のメンバーからも「ドキュメント上でアメリカのメンバーとすり合わせたつもりが、対面でやり取りしたら齟齬が多く見つかった」という体験も寄せられていますし、適切なタイミングで実施していけるよう話し合われています。

逆に、アメリカのメンバーが日本オフィスへ訪問する機会も作ろうという話も出ています。
実は日米拠点間の関係は対等で、登記上の従属関係はあれど、我々がアメリカオフィスをHeadquarters(HQ)と呼ぶことはありません。 そうした対等さの理念からすると一方通行的でないのは自然なことですし、またすでに日本に来てくれた経験のあるメンバーも、これから来たいと興味を持ってくれているメンバーもいますので、こちらも今後活発になっていくかも知れません。

おまけ

私のアメリカオフィス研修の終盤は他の日本オフィスメンバーも集まり、全社ミーティングをした後にナパのワイナリーに行ってワインを堪能してきました。 ワイナリーの方から製法から味の特徴まで丁寧に説明していただけたものの英語力の不足で理解しきれなかったので、次回はもっと頑張りたいです。
ちなみに最後は気に入ったワインを各自お土産として購入していきました。

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ナパのワイン!

*1:これを補完する要素として「メンバーが出社したくなるようなオフィスにしよう」という理念があり、PC環境等の設備には力を入れています